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「旧北海道厚生年金会館」がいよいよ解体開始


2018年秋に閉館した、「さっぽろ芸術文化の館」(旧北海道厚生年金会館、札幌市中央区北1西12)の解体工事がいよいよ始まりました。

この施設は、1971年に北海道厚生年金会館として開館。地下1階、地上8階建てで延べ床面積は約3万1000㎡。客室数120室の宴会場があるホテルと大型ホールを備えた北海道の芸術文化の発信拠点として札幌市民に愛されていましたが、老朽化のため47年の歴史に幕を下ろしました。

客席数2400席のホールは、かつて大きなコンサートやライブの定番でした。

札幌市民にとって、厚生年金でイメージするのは歌手の「松山千春」という方も少なくないでしょう。(私の年代だけかも知れませんが・・・)

1977年1月に「旅立ち」でデビューして、その年の8月に初めて立ったステージがここ。デビュー数か月で北海道一の厚生年金が満席になったという伝説。また毎年行われる春と秋のツアーでのファイナル公演は同ホールが恒例だったということもあり、千春ファンにとって厚生年金は『聖地』というわけです。


建設当時は北海道最大の客席数を誇っていましたが、現在は札幌ドーム(収容人数約53,800人)や北海きたえーる(収容人数約10,000人)など更に大きなイベントのできる会場ができております。

閉館後にホール機能は、2018年10月にオープンした「札幌文化芸術劇場 hitaru」(札幌市中央区北1西1)という、2300席の劇場に引き継がれました。

私はまだ行ったことはありませんが、本格的なオペラやバレエ公演のほか、オーケストラコンサート、ミュージカル、演劇、コンサート、大規模な会議にも利用できる施設。北海道内初となる多面舞台を備えており本格的な舞台芸術鑑賞が可能な最新鋭らしいです。

市の施設の解体工事では最大規模になるとみられ、工期も2年間程度を予定しているそうです。敷地は1・1ヘクタールもあり、解体後の活用策が注目されていますが、まだ正式な決定はないようです。

厚生年金会館は、かつて全国に21施設ありましたが、その中で多目的ホールを併設していたのは札幌のほか、東京、名古屋、大阪、広島、福岡、金沢の全国7カ所。社会保険庁が、厚生年金保険加入者の福祉増進を目的につくられたものですが、赤字補填に税金が使われていることなどが問題視され、2005年に国の年金・健康保険制度改革の一環で一般競争入札が決まり全国から姿を消しました。北海道厚生年金会館は札幌市が約28億円で取得したものです。

ちなみに、解体工事は伊藤組土建、岩田地崎建設、田中組のJVが19億2700万円で落札しています。

(ハウスドゥ!札幌大通店 店長)